海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】入国できず空港で飼い主に捨てられた子犬 航空会社スタッフの懸命な働きかけで安楽死を逃れる(米)

子犬のために動いていたユナイテッド航空(United Airlines)の担当者であるヴィンセント・パサフューミさん(Vincent Passafiume)がCDCに子犬の処遇を再考するように訴え、CDCは4か月の隔離期間を設けることを条件にアメリカへの入国を許可した。

それからユナイテッド航空のビジネスクラス「ユナイテッドポラリス」にちなんで“ポラリス(Polaris)”と名付けられた子犬は隔離場所を確保するまでの間、空港のオフィスで眠りおやつをもらったりしながら過ごした。そしてロサンゼルスの検疫所に移動することになったポラリスはファーストクラスでロサンゼルスまで飛んだ。飛行機でのポラリスの様子についてヴィンセントさんは「全く吠えず、とても良い子に過ごしていましたよ」と明かしている。

その間にユナイテッド航空は「サンフランシスコ動物虐待防止協会(San Francisco Society for the Prevention of Cruelty to Animals 以下、SF SPCA)」に連絡し、隔離期間を終えたポラリスの里親探しを依頼した。無事に隔離期間を終えたポラリスのもとには35件もの里親希望が寄せられ、その中から里親に選ばれたのはユナイテッド航空で7年間パイロットを務めているウィリアム・デールさん(William Dale)だった。

ヴィンセントさんを始めユナイテッド航空のスタッフ達は並々ならぬ努力を注いでポラリスの入国にこぎつけたのですっかりポラリスに情が移っており、「ユナイテッド航空で働く誰かの家族になるといいなと思っています」と願っていたため無事に飼い主がウィリアムさんに決まり喜んだ。ウィリアムさんはポラリスを引き取った際にポラリスの面倒をみていたスタッフ達から「ポラリスを大切にしてくださいね。さもないと…」と言われたと笑って明かしており、愛情込めてポラリスを世話してきたスタッフ達はポラリスが新しい家族のもとへ旅立つことに少し後ろ髪を引かれていたようだ。

入国のための書類に不備が見つかったため犬だけが入国できなかった(画像は『New York Post 2022年12月27日付「United Airlines pilot adopts dog abandoned at San Francisco airport」(United Airlines)』のスクリーンショット)

ポラリスの件を12月16日にSF SPCAが公表すると、「ポラリスを捨てた飼い主には罰が当たってほしい」「空港で犬を捨てる人なんているの!?」と飼い主の行動に驚きや批判の声が届くと同時に、「子犬が助かって本当に良かった」「ユナイテッド航空の対応は素晴らしい」などユナイテッド航空のスタッフに対して称賛の声が寄せられた。

航空会社スタッフの懸命な働きかけにより子犬は安楽死を免れた(画像は『New York Post 2022年12月27日付「United Airlines pilot adopts dog abandoned at San Francisco airport」(United Airlines)』のスクリーンショット)

なお過去には渋滞する道路で飼い主に捨てられた犬が、車にすがりジャンプする様子を捉えた動画が拡散され怒りの声が殺到していた。

画像は『New York Post 2022年12月27日付「United Airlines pilot adopts dog abandoned at San Francisco airport」(United Airlines)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

4か月の隔離期間を終え、無事に新しい飼い主が見つかった(画像は『New York Post 2022年12月27日付「United Airlines pilot adopts dog abandoned at San Francisco airport」(United Airlines)』のスクリーンショット)

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