代理出産の契約を結んだ夫婦に対し妊娠を偽り、1万ポンド(約168万円)を騙し取った罪で起訴されていたスコットランド在住の女にこのほど夜間外出禁止命令が下された。オンラインの代理出産フォーラムを通じて夫婦と知り合ったという女は、偽のエコー写真や膨らんだお腹の写真などを送り続けて現金を受け取ったという。この判決には世間から「犯人が女だとなぜこんなに甘いんだ?」「真面目に働くことが無駄に感じる」といった声があがっている。『Daily Record』『The Mirror』などが伝えた。
スコットランドのグラスゴーに住むルイーズ・キンメット(Louise Kimmet、32)は昨年、代理出産の契約を結んだ夫婦に妊娠を偽り、現金を受け取ったとして起訴された。
2020年8月にオンラインの代理出産フォーラムを通じてルイーズと知り合ったゴードン・ケネディさん(Gordon Kennedy)とスーザンさん(Susan)夫妻は同年10月、1万ポンド(約168万円)で代理出産の契約を結び、4週間ごとに1000ポンド(約16万8000円)を支払うことに合意したという。
今年11月23日、グラスゴー保安官裁判所で行われた裁判でジェマ・バークレー検事(Gemma Barclay)は事件の経緯をこのように明かした。
「今から2年前、ルイーズは代理出産フォーラムで『Lou M Graham』と名乗り、家族の力になると謳う広告を出していました。それを見つけたケネディ夫妻はオンラインで彼女と話した後、直接会って友情を築きました。その後、代理母として契約を結ぶことになったルイーズは、費用について2つの胚移植で1万ポンドと伝えました。そして2020年10月、契約に合意した夫妻は排卵検査のためにまず30ポンド(約5000円)をルイーズの口座に振り込んだのです。」
「ルイーズは2021年1月に体外受精を開始し、それから10~14日後に陽性反応を示す妊娠検査薬の写真を夫妻に送りました。さらに数週間後には超音波検査で2つの心拍が確認できたと連絡しました。ルイーズはその後も妊娠しているかのように振る舞い、偽のエコー写真やお腹のふくらみを撮った写真をスーザンさんに送り続けていました。」
ルイーズのお腹の写真を見たスーザンさんは「妊娠して数週間しか経っていないのにおかしい…」と不信感を抱きつつも、