ローガンさんは噛まれまいと首を掴みながらアライグマを大きく振り回した。
背後では騒ぎに気付いた隣人が声をかけているが、ローガンさんは「大丈夫! 凶暴なアライグマなの!」と叫び、アライグマをできるだけ遠くに放り投げると部屋の中に逃げ込んだ。
ローガンさんは当時のことを「最初は娘がドアに手を挟んだのかと思ったの。まさかアライグマが娘の脚に巻き付いているなんて想像もせず、パニックになったわ。本当に怖かったのよ」と振り返り、「娘は脚を噛まれていてね。2人ともひっかき傷があったので、病院で狂犬病の注射を受けたの」と明かした。今後は2日おきに2週間、注射が必要になるそうで「もう子供たちだけで外遊びさせることはできないわ」と溜息交じりに語った。
ちなみに地元の動物管理局は2人を襲ったアライグマを探しているが見つかっておらず、ローガンさんは家の周りにワナを仕掛けて捕獲することも考慮に入れているそうだ。
この事故を受け、コネチカット州のエネルギー環境保護局(DEEP)は「アライグマは州内では珍しくなく、人口増加でゴミ、庭園、鳥の餌などを狙って住宅街にも姿をみせるようになった」と指摘、DEEPの野生動物学者ジェフ・クルカーさん(Geoff Krukar)はこのように述べた。
「夜行性のアライグマが日中に現れたからといって、その個体が狂犬病とは限りませんが、動画のアライグマは明らかに病気です。」
「そんなアライグマに噛まれないように注意を払い、隣人に近づかないよう警告し、子供を安全な場所に避難させた母親の行動は全てが的確で、彼女は“ヒーロー”と言えるでしょう。もしアライグマが口から泡をふいていたり、追いかけてきたり、近くに寄ってきたりしたら、すぐに当局に連絡すべきです。」
画像は『Hold My Beer/Holy Cow 2022年12月3日付Twitter「Mother of the Year」』『WFSB 2022年12月3日付「CAUGHT ON CAMERA: Mother in Ashford fends off raccoon that attacked her daughter」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)