今から68年前、当時9歳だったイギリス在住の少女とアメリカ在住の少年が文通を始めた。お互いの家族や学校、趣味や近況などを綴っていた2人は、それから15年後に初対面を果たした。そして文通は現在も続いており、2人はお互いに「大切な友人であり家族のような存在だ」と語っている。『The Mirror』などが伝えた。
英ロンドン郊外で暮らすシャーリー・ブルームフィールドさん(Shirley Bloomfield、77)と米ニュージャージー州ウッドクリフ・レイクに住むジョン・ウォラックさん(John Wallach)は今から68年前に文通を始めた。
時を遡ること1954年、シャーリーさんは新聞に掲載されていたペンパル募集の広告をきっかけにジョンさんに手紙を書くようになったそうで、当時9歳だった2人はお互いの近況や家族、学校のこと、また好きな漫画などについて綴っていたという。
シャーリーさんは当時のことをこう振り返っている。
「私はひとりっ子だったので、同年代の人と話すことがあまりなく少し孤独でした。なので文通をとても楽しみにしていたんです。6週間に1回のペースで届く手紙には当時ジョンが暮らしていたニューヨーク州の消印が押されていて、私は1か月以上待って届いた手紙をいつもワクワクしながら開封していました。」
一方のジョンさんはこのように語った。
「ある日、学校で先生がイギリスの子供たちから届いたハガキを持ってきたんです。男の子が書いたものは4枚だけだったので、クラスの男子のほとんどは女の子からのハガキをもらい、私が受け取ったのはシャーリーからのものでした。そこには名前、住んでいるところ、年齢や趣味などが書かれていて、男だけの3兄弟で育った私は女の子からの手紙が嬉しくて同じようなことを書いて返信したんです。その後も文通は続き、私はシャーリーにイギリスの生活について尋ね、彼女は私にアメリカの生活について尋ねました。ある時は『ドルって何?』と聞かれたこともありましたね。」
そして年月が経つにつれて、