日本のように戸籍制度がないアメリカでは、公的手続きをする際に出生証明書を求められることが多い。そんな重要な出生証明書を「金を出せ」と書いたメモとして使った男の裁判が今月中旬、ミズーリ州で行われた。男は再犯で足首に居場所を特定するモニターを付けたままだったことも分かっており、間抜け過ぎる犯行に呆れる声が寄せられている。『WKRC』などが伝えた。
米ミズーリ州出身のマイケル・コンリー・ロイド(Michael Conley Loyd、30)は昨年7月、米系大手金融グループ「バンク・オブ・アメリカ」のスプリングフィールド支店に強盗に入り、現金754ドル(約10万7千円)を奪って逃走した。
マイケルは銀行の窓口で「金を出せ。何も言うな。外には俺のパートナーが待っている」と書いたメモを見せたそうで、窓口係が出した現金を鷲掴みにすると、支店前の駐車場に停めていた黒のピックアップトラックで走り去った。メモはマイケル本人の出生証明書の裏側に書かれており、ピンクの蛍光ペンが使われていたという。
ところが逃走中のマイケルは、強盗をした銀行に警察車両が向かうのを見て怖くなり、奪った現金と身分証明書、そして出生証明書をトラックの窓から投げ捨てて自宅へと急いだ。トラックはルームメイトの女性のものでマイケルは犯行後、女性に「君のトラックが盗まれたようだ」とテキストメッセージを送信していた。
そしてマイケルが銀行に押し入った10分後、