今月8日、フライト中だった機内で生後3か月の赤ちゃんの呼吸が停止し両親がパニックに陥った。機内で医療関係者を探す放送が流れると元看護師の女性が名乗り出て、原因が分からない中で呼吸をしていない赤ちゃんのために処置を行った。しばらくすると赤ちゃんは再び呼吸をし始め、女性はのちに「あの場にいることができて本当に良かった」と語っている。『FOX 35 Orlando』などが伝えた。
米ペンシルベニア州ピッツバーグからフロリダ州オーランドへ向かっていたのは、米格安航空会社「スピリット航空」が運航する飛行機だ。同機に搭乗していたタマラ・パンジーノさん(Tamara Panzino)は、休暇のためにオーランドを訪れるところだった。
離陸してから約35分が経過した頃、タマラさんが耳栓をして本を読んでいた時に機内放送が流れた。「息をしていない乳児がいます」と驚きの事実とともに客室乗務員は医師がいないかどうか尋ねていたという。この放送を聞き、かつて看護師として20年以上働いていたタマラさんはすぐに立ち上がり、機内後方にいた乳児のもとへと駆け寄った。
乳児の様子をみたタマラさんは、「赤ちゃんが喉に物を詰まらせてしまっているのか、気道は確保できているのか分からず、何に対して処置をすればいいのか見当もつきませんでした。赤ちゃんを見ると頭は後ろに倒れていて唇は青く、肌も青白く変色していました。明らかに苦しんでいて、息をしていなかったのでショックでしたね」と当時の状況を明かした。
呼吸が停止していたのは、