その姿が蝶々のように見えることから「ソーラーバタフライ」というニックネームがつけられた。
パーマーさんは「地面を這うイモ虫が空中を飛ぶ蝶々になるように、人々も地中にある化石燃料依存から自然エネルギー利用へと変化します。美しくて遊び心があり、自由で前向きな蝶々は私の考えそのものです。地球環境に影響しないこのソーラーバタフライで世界中を旅して回り、これが温暖化対策の解決策であることを人々に伝えたいのです」と旅の目的を力強く語った。
ソーラーバタフライの走行は、ボランティアを募りローテーションで行われていく。またパーマーさんはソーラーバタフライに同乗せず、ルツェルンから旅を調整するという新たな方法を試みている。今後はトレーラー内にTVスタジオを開設し、各国の環境パイオニアへのインタビューを全世界に配信していく予定である。
このようにして完成したソーラーバタフライは5月23日、国連ジュネーブ事務局を出発した。今後は6大陸90か国を訪れる予定で、現在はヨーロッパ32か国を移動中である。その後、2023年にアジア・オーストラリア、2024年に南米・北米、2025年にアフリカへと渡っていく。そして同年12月12日、気候変動に関する多国間協定であるパリ協定の10周年の記念日に旅を終えるという。
画像は『CNN International 2022年7月1日付「A butterfly-shaped trailer is taking a round-the-world trip ― powered entirely by the sun」(Courtesy SolarButterfly)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 桃野まみ子)