今月6日、米ミズーリ州の洞窟で行方不明になっていた犬が見つかった。飼い主によると、犬が姿を消したのは6月9日のことだったという。約2か月間ぶりに発見された犬はひどく痩せており、歩くことも嫌がったそうだが、洞窟救助の専門訓練を受けた2人の男性により無事に救助された。『CNN』『New York Post』などが伝えている。
米ミズーリ州に暮らすリック・ヘイリーさん(Rick Haley、66)は8月6日、ペリービル北部にある洞窟の中から行方不明になっていた1頭の犬を救助した。
「Cave Research Foundation(洞窟研究財団)」のプロジェクトの一環で洞窟の地図を作成していたというリックさんは、当時の様子をこう振り返っている。
「その日は約30人の洞窟探検家のチームとともにトム・ムーア洞窟システム(Tom Moore Cave system)の中で排水ポンプを監督していました。洞窟から出るとビーレ消防署のロバート・カフーン署長(Robert Cahoon)から『犬の救助を手伝ってほしい』と言われたんです。よく聞くと、洞窟を訪れていた親子が迷子の犬に遭遇したとのことでした。」
犬が発見されたのは、全長約22マイル(約35.4キロ)にも及ぶ洞窟の地下500フィート(約152メートル)の場所だった。
洞窟救助の専門訓練を受けていたリックさんは、仲間のジェリー・キーンさん(Gerry Keene)とともに犬の救出作業に向かったそうだ。
「私たちは洞窟内の狭い通路を這ったり、体を押し込みながらようやく犬のもとにたどり着きました。そして救出には1時間以上かかりました。犬の健康状態は悪く、ひどい栄養失調で痩せていて骨と皮だけの状態でした。怪我はしていませんでしたが、体は泥だらけで無気力で、歩くのを嫌がっていたため毛布を敷いたダッフルバッグに犬を入れて慎重に洞窟の外に運び出しました。外に出た犬は少し元気になったように見えました。」
その後、チームのメンバーが犬の写真を持って近所に聞き込みをしたところ、