
このように続けた。
「最も屈辱的な思いをしたのはバーのマネージャーとして働いていた時だった。バーでは『あんた、私を見ているの? それとも私の後ろの人を見ているの?』と言われたこともあるし、ある男性客には約3250円(20ポンド)のチップを渡されて『死んだ目を治してきな』と言われたわ。私はチップをもらった後で、男性を店から追い出してやったわよ。」
そんなダニーさんに転機が訪れたのは、右目の義眼をカスタムメイドした今年2月のことだった。
いつも自分に自信が持てなかったというダニーさんは昨年、Instagramを通してある女性に出会い、自分と同じような立場の約20人と話をする機会に恵まれた。イベントを主催した女性も義眼を使用しており、「カスタムメイドの義眼を多用し、人生をもっと楽しもう」と提唱していたという。
ダニーさんはこの時の出会いがきっかけで「自分に自信が持てず、悩んでいたのは自分だけではない」と気付き、次のように考えるようになったそうだ。
「義眼のことで嫌なことを言われるなら、いっそのこと彼女のように楽しんでみよう。眼球がないことは変えられない事実、それならば受け入れて前に進もう。」
こうして昨年11月、ダニーさんは“キラキラ光る金色の義眼”を約26300円(162ポンド)でオーダーし、3か月後に自分だけの特注品を手にしたのだった。
現在公務員として働くダニーさんは「私が金色の瞳を選んだのは、金のメイクをすることが多いから。それに右目の金色が、左目のグリーンをうまく引き立たせてくれるのよ。今ではこの義眼を入れていることがほとんどだし、他の人が私をどう見ようと気にしないようになったわ。だって今までのように自分を嫌だと思うことがなくなったし、自分に自信がついたの。むしろ自分のことをもっと見てもらいたいくらいよ」と笑顔で話す。
そして「金色の義眼で心のつかえが取れた気がするし、とても幸せだと感じるの。私の家族やボーイフレンドには『あなたはもっと自分に自信を持つべき』とずっと言われてきたから、彼らもとても喜んでくれているわ。私は今が人生の中で最高の時だと思えるの!」と続け、最後にこう語った。
「網膜芽細胞腫についてもっと多くの人に知ってもらいたいわね。そして義眼で悩みを持つ人には、自分がロールモデルとなりインスパイアすることができれば嬉しいわ!」
画像は『The Sun 2022年7月28日付「GOLDEN EYE Barmaid swaps false eye for sparkly gold version after cruel punters’ comments」(Credit: Kennedy News)』『The Mirror 2022年7月28日付「Barmaid bullied for missing eye by nasty drinkers gets incredible replacement」(Image: Kennedy News / Copyright unknown)(Image: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)