地上の人々は固唾を呑んで作業員の安否を見守っている。

するとゴンドラはビルの左側へと大きく揺られ、ビルのやや低層部分の壁にぶつかってようやく止まった。

幸いにもゴンドラが止まった位置からこの低層部の屋上は手が届く位置にあり、作業員らは手を伸ばして順に脱出していった。彼らに怪我はなかったという。

なお同日午後3時56分、緊急通報番号「999」より事故の連絡を受けたクアラルンプール消防救助局オペレーションセンターのジュナイン・バハウ司令官（Junain Bahau）はすぐに4名の消防隊員を派遣したが「彼らの出番はありませんでした」と述べ、このように説明している。

「建設現場の代表者から通報を受けて隊員たちが現場に到着した時には、ゴンドラの中の要救助者たちはすでに自分たちでなんとか脱出していました。」

地上より撮影された事故の一部始終はTwitterなどを中心にSNSで広く拡散され、大きな注目を集めた。動画を見た人々からは、屋外高所作業の安全性を懸念するこのような声があがっている。

「これは恐ろしすぎる」
「なぜ、こんな悪天候の日に作業をしていたの？」
「ちゃんと安全ロープなどで身体は固定されていたのかしら？」
「あんなロープだけで（ゴンドラが）支えられているなんて、怖すぎる」
「労働安全衛生の規定を見直す必要があるんじゃない？」
「屋外での建設作業前には天候を確認しなくちゃいけない。マレーシアの天候は以前とは違うんだ。注意しなければいけないよ」

1. A window gondola with several construction workers onboard at the TS Law Tower was struck by strong winds, causing it to swing violently hundreds of feet above the ground.

According to The Vibes, no injuries were reported as they managed to climb off the platform to safety. pic.twitter.com/U7NLQ3BuvB

— BFM News (@NewsBFM) February 22, 2022

画像は『BFM News　2022年2月23日付Twitter「1. A window gondola with several construction workers onboard at the TS Law Tower was struck by strong winds」』『WORLD OF BUZZ　2022年2月23日付「Workers on Gondola at TS Law Tower Cling on to Their Lives as Strong Winds Swing it Violently」（Source: Provided to WOB）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　YUKKE）