“特発性過眠症”という睡眠障害を患うイギリスの女性は、毎日2~3時間は昼寝をしないと生活ができない。日中の活動に大きな支障が出てしまうこの病気のせいで女性は数多くの学校行事に参加できなくなってしまい、「10代の貴重な時間を失った」と訴えている。大学の入学試験中にも眠りに落ちてしまうという珍しい睡眠障害の詳細を、『WalesOnline』などが伝えている。
“特発性過眠症”を抱えるヘレナ・スマイスさん(Helena Smythe、23)は、どんなに夜ぐっすりと眠ろうとも日中には必ず強烈な眠気や疲労感に襲われるという。特発性過眠症は睡眠障害の一種で、ヘレナさんのように日中に過度の眠気に襲われることが主症状である。“ナルコレプシー”という睡眠障害と似ているが、発作的に全身の力が抜けて倒れてしまったりする症状がないことで区別されている。
ヘレナさんは自身の状況について「私の睡眠欲は底なしで、普通の人はコーヒーやカフェインを摂取して目を覚ましますが、私には効果がありません。毎日仮眠を取らなければならないのですが、20~30分では足りず最低でも2~3時間が必要になります。夜にどれだけ長く寝ようとも、日中に過度の眠気に襲われるのです」と明かす。
特発性過眠症の原因は明確に分かっておらず、治療方法がないため薬で症状を緩和するしかないという。12歳の時に特発性過眠症の診断を受けたヘレナさんは、