世界中で無くなることのない動物虐待だが、このほどマレーシアで拡散された動画が多くの怒りを買っている。動画には全身を真っ赤な塗料で塗られた猿が捉えられており、のちに猿は塗料が付いたまま野生に放たれたというが、地元の動物保護団体は猿を虐待した犯人の情報提供を呼びかけている。『The Daily Star』などが伝えた。
マレーシアの動物保護団体「マレーシア動物協会(Malaysia Animal Association)」が今月20日、猿が虐待を受けている動画をFacebookに投稿したところ多くの怒りの声があがった。猿はペンキのようなもので全身を赤く塗られ、檻の中の鉄格子に前脚を縛り付けられてグッタリとしていた。
そんな状況にもかかわらず動画からは笑い声まで聞こえており、最後には虐待を加えたと見られる男が赤い塗料がついたままの猿を野生に放つ様子が捉えられている。現時点で撮影者は不明で、同協会は動画についての情報提供を呼びかけた上で次のように綴った。
「マレーシアでは猿にペイントする行為が後を絶たず、毎年このような残虐行為がいくつか報告されています。猿に赤くペイントした犯人は、のちにこの猿が群れに戻った時に命の危険に晒されるとまで考えていなかったようです。(全身を赤く塗られたため)もはや仲間として認識されなくなった猿は群れの猿から攻撃を受けて怪我し、殺されるかもしれません。」
「もしこれが同国で発生したものであれば、マレーシア動物協会では犯人を特定するために全ての関係者に協力の要請をお願いしたいと思います。」
この動画が拡散されると、