アメリカ在住のある女性は生まれつき子宮を2つ持っており、これまで2度の妊娠・出産は右側の子宮で行ってきた。しかし昨年、両方の子宮それぞれで妊娠していることが発覚した。そして早産となり、赤ちゃん2人は体重450グラム以下という超低出生体重児として誕生した。残念ながら1人は亡くなってしまったものの、生存率1%と言われる中でもう1人の赤ちゃんは今も順調に成長しているという。奇跡的な赤ちゃんの誕生を『Good Morning America』などが伝えている。
昨年6月、米ネブラスカ州リンカーンにある病院「Bryan Health hospital」にて2人の女の子を出産したメーガン・フィップスさん(Megan Phipps、24)は、生まれつき子宮を2つ持っている。上の子2人は右側の子宮で妊娠・出産を経験したといい、このことからメーガンさんは「きっと左側の子宮は機能していないだろう」と考えていた。
ところがある日、2つの子宮それぞれで妊娠していることが発覚し、メーガンさん本人も医師も驚いたという。出産予定日は10月中旬となり、それまで医師と共に慎重に経過を見守っていた。しかし6月に入り激しい痛みを訴えて病院に運ばれたメーガンさんは、予定日よりも数か月早く陣痛が始まっていることが判明した。
このまま出産すると、赤ちゃんは低出生体重児として誕生してしまう。これは赤ちゃんの生存率に大きく影響するといい、メーガンさんの特殊な妊娠状況などを考慮した担当医のマーク・ブリッソさん(Mark Brisso)は「赤ちゃんたちが生き延びる確率は1%でしょう」と分娩室でメーガンさんに告げた。
米メディア『Good Morning America』によると、妊娠22~23週で生まれた新生児は97~98%の確率で死亡し、わずか1%のみが神経発達の障害もなく生存しているという。
メーガンさんはこの事実を知り強い不安に襲われたが、