マレーシア・トレンガヌ州の献血センター「トレンガヌ・カイト(Terengganu Kite)」が11月26日、非常に珍しい「アールエイチ・ナル型(Rh null)」の女性が献血する様子をFacebookにて公開し、話題を呼んでいる。女性はマレーシアでは唯一の「黄金の血」の持ち主で、現存する血液ドナーとしては世界で9人目になるという。『SAYS』『Free Malaysia Today』などが伝えた。
この50年間において、世界でたった43人しか確認されていない非常に稀な血液型「Rh null」。この血液型はRh抗原を一切もたぬゆえに、どんな血液型にも輸血することができ、別名「黄金の血」とも呼ばれている。
血液の成分の一つ、赤血球の表面には342種類の抗原(自分由来ではない物質に対し、対応する抗体や感作リンパ球をつくりだす起因物質)があり、我々の血液型を分類している。よく耳にする「A型」「B型」「AB型」「O型」や「Rh+・Rh-」以外にも何百種類もあるという血液の型だが、このうち61種類あるというRh抗原を一切もたないのが「Rh null型」だ。
誰にでも血液を分け与えることができる一方で、自分自身に対しては同じく希少な「Rh null型」の輸血しか受けることができないことから「黄金の血」の持ち主は常に死の危険と隣り合わせだ。
マレーシア・トレンガヌ州の献血センター「トレンガヌ・カイト」は11月26日、マレーシアで唯一「Rh null型」をもつドナーが献血に訪れた様子をFacebookにて紹介し、