趣味で生き物の写真をInstagramに投稿していたインドの大学院生が、新種のヘビを発見したことが話題になっている。この投稿を偶然見かけた爬虫類学者が大学院生と連絡を取り、捕まえてもらったヘビを調べて新種であることが判明した。「Instagramの投稿が新種の発見に繋がるとは、とても興味深い」と学者も驚いているという。『EcoWatch』などが伝えている。
印パンジャーブ州アムリトサルにある大学「Guru Nanak Dev University」の大学院生であるヴィレンダー・バラディワジさん(Virendar Bhardwaj)は、昨年のパンデミック中にヒマーチャル・プラデーシュ州チャンバにある自宅の裏庭を散策し、そこで見つけた様々な生き物の写真を撮影していた。
ヴィレンダーさんはそれらの写真を自身のInstagramに投稿しており、アカウントは鳥類、爬虫類、昆虫類、哺乳類など多様な生き物の写真で溢れている。
しかしその中で、昨年6月5日に投稿された1枚のヘビの写真がインドの国立生物科学センター「National Centre for Biological Sciences」に勤める爬虫類学者ジーシャン・A・ミルザさん(Zeeshan A. Mirza)の目に留まった。
ヴィレンダーさんはそのヘビを、同地域に生息するククリィヘビ属の一種であると記していた。ククリィヘビ属は、牙がネパールの短剣“ククリ”に似ていることからその名が付いたと言われる。しかしジーシャンさんは写真のヘビを見て、ククリィヘビ属に似ていたが少し違う点があるように感じた。
「新種のヘビかもしれない」と思ったジーシャンさんは詳しい調査をしたいと考え、