スコットランド在住の18歳の青年は、世界でたった13人しかいない極めて稀な病気を抱えている。生後18か月の頃から症状があったにもかかわらず、診断までに10年かかったというこの病気のことを多くの人に知ってもらいたいと願う彼は現在、自身のウェブサイトやSNSで活動しているという。『Daily Record』などが伝えている。
スコットランドのグラスゴーに暮らすディラン・ロンバードさん(Dylan Lombard、18)は、MDP症候群(Mandibular Hypoplasia, with Deafness and Progeroid Features 以下、MDP)という非常に珍しい病気を患っている。
この病気は脂肪組織が皮膚の下に蓄積されないという極めて稀な代謝異常で、『Dylan Lombard Photography』によると現在MDPと診断されている人は世界でわずか13人だけだという。MDPを発症すると脂肪が萎縮し、下顎の低形成、皮膚の硬化、難聴などの身体的徴候がみられる。
ディランさんはこう語っている。
「僕は生まれつきこの病気を持っていましたが、生後18か月になるまで症状は現れませんでした。母は僕の体重がどんどん減っていくのを見て、とても心配だったそうです。MDPだと明らかになるまで僕たちは何度も通院し、診断されるまで10年もかかりました。MDPの患者は僕を含めて世界で13人しかいませんからね。自分の病気が何なのかを知ることができた時はほっとしました。」
「MDPの影響で外見が特徴的になるので、じっと見られたり、笑われたり、おかしな扱いを受けたりすることもあって本当に嫌でした。でも年を重ねるごとにそれに影響されないようになりました。僕の周りにはサポートしてくれる人や僕という人間を愛してくれる人がいますから。」
この病気のため多くの運動をすることはできなかったが、