今から11年前に野良犬だったところを保護されたオス犬が、埋葬されたばかりの飼い主の墓から離れないでいる姿が捉えられ人々の涙を誘っている。犬は忠誠心が強いと言われるジャーマン・シェパードで、土に顔をうずめて擦りつけるなど飼い主を亡くし寂しそうにしているという。『Haberler』『DHA』などが伝えている。
トルコのトラブゾン県アラクル(Arakli)で先月29日、オマー・グヴェンさん(Omer Guven)が92歳の生涯を閉じた。オマーさんには持病があり、29日に体調が悪化して病院に搬送され、その日のうちに息を引き取った。
オマーさんは妻が亡くなってから野良猫や野良犬の世話をするようになったそうで、30日に行われた葬儀では子犬の頃から育てているジャーマン・シェパードの“フェロ(Fero、11)”が棺のそばに寄り添った。
オマーさんの息子コスカンさん(Coskun)によると、フェロはオマーさんが自宅で倒れ救急車で病院に搬送されたのを見届けると、翌朝に遺体で戻ってくるまで自宅のドアの前で待ち続けたという。
コスカンさんは「父は地域のみんなに動物好きとして知られていたのですよ」と語ると、葬儀の日の朝のことをこのように振り返った。
「フェロはその朝、父が埋葬されるまでずっと棺のそばを離れませんでした。そして埋葬が終わり人々が墓場を去ってからも、数時間はその場から動かなかったのです。父がフェロのことを可愛がっているのは知っていましたが、フェロのそんな姿を目の当たりにして、父のことが本当に大好きだったのだと気付かされました。」
またオマーさんの娘セヴィライ・スルールさん(Sevilay Surul)は、