エクアドルのある葬儀場で、亡くなった飼い主の棺から離れようとしない1匹の犬の姿が捉えられ多くの人の胸を熱くしている。忠誠心と愛にあふれたニュースを『The Dodo』などが伝えた。
南米エクアドルのエルオロ州サンタ・ロサに住むマリア・イザベル・ベニテス・チャンバさん(Maria Isabel Benites Chamba)が8月21日、95歳で亡くなった。
マリアさんの葬儀は翌日、地元のサンタ・ロサ葬儀場(Funeraria Santa Rosa)で執り行われ、家族や友人が参列した。95歳と言えば大往生であるが、人々はマリアさんが飼っていた小さなオス犬“ブーマー(Bumer)”に気付き胸を痛めた。ブーマーは人々が棺の中の故人と最期の別れを告げる間、棺が置かれた台の下にうずくまりその場を離れようとはしなかったのだ。
葬儀場のスポークスマンは、当時のことを次のように語っている。
「あの犬は最後まで故人と一緒でね。そんな姿を見て、飼い犬と故人との間の愛、忠誠心を感じずにはいられなかったよ。」
「葬儀が終わり、棺を車で墓地に運ぶ際には、ブーマーが棺のまわりを一周し、棺が積まれた車に飛び乗ったんだ。まるで『僕も一緒に行って、ママにさよならをしたい』とでも言っているかのようにね。忠誠を尽くすというのはああいうことを言うのだろうね。」
「墓地でお別れをする最後の最後まで、ブーマーは棺のそばを離れなかった。ただその後、マリアさんの家族らが温かく迎えていたよ。」
なお葬儀の日のブーマーの様子は同葬儀場のFacebookに投稿されており、