2本の背骨が体の下部で結合して1本になっていることが判明した。
続いて歩く様子や泳いでいる様子を観察してみると、前脚2本と後ろ脚1本の合計3本をそれぞれがコントロールして動かしていることも分かった。
さらに詳しく知りたいと知的好奇心を刺激された獣医や研究者たちはバリウム検査を行い、消化器がどうなっているのか調べた。すると各々が胃腸を持っており、片方がやや発達の度合いが早いものの、それぞれが食事を食べて消化しているという。
また深さのある水の中で泳がせるテストでは、呼吸が必要なときに水面に上がるような泳ぎ方をしていることも確認され、泳ぎにも不自由はないということが分かる。
これまでの様々なテストに加え、カメがもう少し成長した段階で今度はCTスキャン検査を行い、甲羅の下の内部構造の詳細を調べる予定だという。
なおこれまでにも頭を2つ持った動物たちは度々話題になっており、双頭の赤ちゃんウミガメの発見や、2つの顔を持って誕生した子牛は脳が1つしかないため2つの口が同時に動いていたというケースもあった。
このような状態で生まれた動物は比較的短命であることが多いが、同センターによると今回の双頭のカメは今のところ活発に過ごしているといい、スタッフたちに希望を与えている。
画像は『Cape Wildlife Center 2021年10月11日付Facebook「No you are not seeing double!」』『USA TODAY 2021年10月10日付「Twice as nice: Two-headed diamondback terrapin hatchlings with six legs in Massachusetts」(Steve Heaslip/ Cape Cod Times)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)