人間の都合で繁殖のために利用され、用済みになって捨てられた2匹の犬が今年の春、アニマルシェルターに保護された。毛の塊に覆われて悪臭を放つなど最悪の状態だった2匹は現在、たくさんの愛情を受けて第2の人生を歩んでいるという。
台湾台南市のアニマルシェルター「徐園長護生園」が9月1日、YouTubeに投稿した1本の動画が注目されている。
動画は同シェルターの説明の後、経営者スーさん(徐)が2匹の犬が捨てられている現場に駆けつけるところから始まる。スーさんによると、2匹は繁殖のために使われた後、ごみのように捨てられていたところを地元の人が発見し連絡をしてきたそうだ。
2匹は顔がわからないほど被毛が伸び悪臭を放っており、スーさんは1匹ずつ抱き上げると「なぜ人間はこんなに残酷なのだろう。犬たちはどうしてこんな苦しみに耐えなくてはいけないのか」と眉をひそめる。
小雪と小瑞と名付けられた2匹はその後、車でシェルターまで搬送され、スタッフがバリカンとハサミを使い茶色に変色した被毛を刈り取った。刈られた毛の塊は犬の体と同じくらいの量があり、シャンプーをして、長く伸びた爪をカットしてもらうと見違えるようにすっきりした。
これだけの状態になるまでにいったいどれくらい飼育放棄されていたのだろうか。今となっては知る由もないが、小瑞の左後ろ足は感染症に罹り、足の裏には蛆が湧き、切断を余儀なくされた。しかし2匹は日に日に元気になり、