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writer : hanako

【海外発!Breaking News】結婚式でゲストの女性が怪我、新郎一家に480万円の賠償金命じる(英)

太もも裏側の筋肉の腱が骨から引き剥がされた状態で「左ハムストリング剥離損傷」と診断されたという。

その後、母国ポーランドで治療を受けたゴシアさんは4インチ(約10.2センチ)も縮んだハムストリングを元の位置に戻すため、3本のネジで固定したそうだ。法廷では「怪我から5年経った今も、座っている時に痛みを感じる」と明かした。

またショートパンツや水着を着た時、見える位置に5インチほど(約12.7センチ)の傷跡が残り、さらに松葉杖をついていたため五十肩になってしまったという。

彼女の弁護人であるマーク・キング氏(Mark King)は、この事故は店側の管理不足が原因でパブの運営会社であるセラードア・パブズ社に過失があると主張した。

キング氏は「ウォーターディスペンサーの注ぎ口から床に水が滴り落ちていたのにもかかわらず、ドリップトレイ(受け皿)は設置されていませんでした。ドリップトレイのないウォーターディスペンサーを提供し、こぼれた水を片付けなかったことで危険な状態を作り出したのです」と述べた。

しかしセラードア・パブズ社は「ゴシアさんが酒に酔っていてこぼれた水に気づかなかったのではないか」「転倒に何らかの過失があったのではないか」と主張して事故の責任を否定し、今年9月に入って行われた裁判で経営者や弁護士は現れなかったという。

それに対しセントラル・ロンドン・カウンティー裁判所のリチャード・ロバーツ判事(Richard Roberts)は同社の主張を退け、このように語った。

「ゴシアさんはフラットシューズを履いていました。そして部屋が暗くダンサーで溢れていたため、こぼれていたものが見えませんでした。事故当時、ダンスが行われていたメインファンクションルームは、ディスコライトが点滅していた以外は非常に暗かった。彼女の証言によると、ダンスをしていた時に店にスタッフは誰もおらず、床に水がこぼれていたままになっていた可能性が高かったと言えます。」

「さらに深夜に使用されていたため、暗闇の中で滑って危険が生じる可能性を考慮すべきでした。これらの状況から原告は被告が一般的な注意義務に違反し、過失があったことを証明したと判断します。」

そしてセラードア・パブズ社は、旅費や医療費、慰謝料など合計31871ポンド(約480万円)の賠償金と裁判に要した約50000ポンド(約750万円)の弁護士費用も負担するよう命じられた。

賠償金を勝ち取ったゴシアさん(画像は『The Sun 2021年9月17日付「SOMETHING OLD, SOMETHING SUE Wedding guest sues groom’s family after slipping on spilled drink on dancefloor and wins £32,000 in damages」(Credit: Champion News)』のスクリーンショット)

なお同社は問題となった結婚式会場のパブ「The White Horse」をすでに手放しており、現在は別の会社が運営しているという。

画像は『The Sun 2021年9月17日付「SOMETHING OLD, SOMETHING SUE Wedding guest sues groom’s family after slipping on spilled drink on dancefloor and wins £32,000 in damages」(Credit: Facebook)(Credit: Champion News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

アニアさんとクリスさんが結婚式を挙げた会場(画像は『The Sun 2021年9月17日付「SOMETHING OLD, SOMETHING SUE Wedding guest sues groom’s family after slipping on spilled drink on dancefloor and wins £32,000 in damages」(Credit: Champion News)』のスクリーンショット)

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