芸術作品には時々、驚くべき高額なものがある。このほど米カンザス州で、コミュニティーセンターに設置されていた彫刻像を子供が破損し、その子の親は保険会社から高額な損害賠償を請求されてしまった。これに対し親は怒りを露わにしている。『The Kansas City Star』『Mirror』などが伝えた。
カンザス州に住むサラ・グッドマンさんは5月19日、夫や4人の子供と一緒に同州オーバーランドパークにあるトマホークリッジ・コミュニティーセンターへ結婚式に出席するため出向いた。しかし式が終わり帰ろうという時に、とんでもないアクシデントが起こってしまった。
結婚式はコミュニティーセンターの一室で行われており、サラさんは花嫁と花婿が部屋を出て来るまでドア付近に立っていた。その間、サラさんの5歳になる息子はセンター内を走り回り、壁際に設置されている彫刻像を触り始めた。
監視カメラの映像によると、男児は自分よりも背の高い彫刻像によじ登ろうとしている姿が映し出されている。しかし上半身部分に手が届かず、男児が像を掴んだり引っ張ったりしているうちにバランスが崩れて前に傾いてしまった。男児は倒れてくる像を押さえようとしたがうまくいかず、結局像は床に落ち男児もその上に倒れるという羽目になった。
この「Aphrodeite di Kansas City(アフロディーテ・ディ・カンザスシティ)」と題した像は、カンザスシティのアーティスト、ビル・リオンズさんにより小さな硝子の破片やその他の素材を組み合わせて作られたもので、完成に2年を要した芸術作品だった。一時的に市に貸し出されており、コミュニティーセンターに展示されていた。しかしそれが男児の行為により、著しく破損してしまったのである。
アクシデントの後、