このほどスイスで、大きな体の牛がヘリコプターに吊られて輸送される奇妙な光景が撮影された。これは高所にいたケガをした牛を別の場所へ移動させるために取られた手段だった。移動中の牛はとても大人しく、滅多に見ない光景には人々から「どんな気持ちで飛んでいるんだろう」と興味津々なコメントがあがっている。『The Daily Star』などが伝えた。
牛の空輸という珍しい光景が目撃されたのは、スイスの中央部ウリ州アルトドルフとグラールス州リンタールを結ぶ山道「クラウセンパス」でのことだ。
スイスでは暑い夏の時期に牛たちを山の高所にある涼しい牧草地で過ごさせる。冬に近づくにつれて徐々に麓に近い牧草地へ移動していくという。通常の牛たちは歩いて下山するが、今回は複数の牛がケガをしていたため別の移動手段を考える必要があった。
飼い主であるジョナス・アーノルドさん(Jonas Arnold)は「ヘリコプターで牛たちを輸送する理由として、車でのアクセスが難しい牧草地へ向かう必要があったことが挙げられます。またケガをしている牛が歩く必要がなくなることも理由の1つです」と話している。
輸送当時の様子は映像で捉えられており、緑に覆われた夏のスイスの美しい山々の間を颯爽と移動する牛の姿が映っている。牛の表情は乏しいためどんな気持ちで飛んでいるのかは不明だが、暴れたりする様子はない。
目的地へ到着すると、