数週間かけて蝶の幼虫を育てた3歳の男の子。ついに羽化した蝶を大空へ放ち喜びに浸っていたのも束の間、飼い犬の何気ない行動により一瞬にして夏の思い出を台無しにされてしまった。呆然としてショックを受ける男の子の動画がFacebookに投稿されると、涙を流して大笑いする反応が多数寄せられている。『New York Post』などが伝えた。
英サウス・ヨークシャー州ロザラム在住のロニー・セドン君(Ronnie Seddon)を悲劇が襲ったのは、7月27日のことだった。
父親のダニー・セドンさん(Danny Seddon、25)によると、ロニー君は蝶が羽化する瞬間を観察するために、幼虫を容器の中に入れて育てていたという。幼虫に“ラルフ(Ralph)”と名前を付けたロニー君は、数週間かけて熱心に見守っていた。
日本でも小学生の夏の定番である蝶の羽化は、身近に生命の神秘を感じることができる素晴らしい瞬間である。毎日見守り続けたラルフがついにキレイな白い蝶へと変貌を遂げた瞬間は、3歳のロニー君も大きな感動を覚え、喜びもひとしおだったに違いない。
もちろんこのまま容器に入れておく訳にはいかないので、ロニー君はラルフを大空へと飛び立たせる準備を整えた。幼い息子が大切に育てた生き物と別れる瞬間は、感動の一場面になると感じたであろうダニーさんはカメラを構えた。
そして自宅の庭で、ロニー君はラルフの入っていた容器のフタを空けた。ラルフは容器から出ていくのに手こずった様子だったが、外に出ると羽を大きく広げて庭を飛び回り始めた。ダニーさんは「蝶さんにバイバイだよ。ほら自由だ!」とロニー君に声をかけ、ラルフの自由を一緒に喜んだ。
幼虫だったラルフが羽ばたく姿を見たロニー君は、