面倒を見きることができないと以前の飼い主から手放された犬は、心奇形を抱えており運動に大きな制限が課されていた。きょうだい犬が同じ病気で命を落とし、いつ死んでしまってもおかしくない状況だが、新しい飼い主は「最高の人生を」と願って犬をバックパックに入れて背負い、世界を見せるためにハイキングへ向かった。愛犬たちと旅を続けるその思いを、飼い主の女性は『TeamDogs』に打ち明けた。
米フロリダ州レイクランド在住で獣医として働くリサ・ロイスさん(Rissa Royce)のもとに、“ヒューイ(Huey、1)”というピットブルのミックス犬がやって来た。
「ヒューイは尿道脱や心雑音があり、私が働いている動物病院に連れてこられました。その日の夜に私の家に連れて帰ってから、ずっと一緒にいます。」
そのようにリサさんが話す通り、ヒューイは生まれつきの心奇形があるため、心臓に負担をかけないよう運動は大きく制限されている。ヒューイを繁殖犬として育てようとしていた以前の飼い主は、こうしたことを理由にヒューイを手放したという。
ヒューイのきょうだい犬だった“ペネロペ(Penelope)”も同様の心臓病を抱えていたがつい先日、容体が悪化して亡くなってしまった。
ペネロペの死で「もしかしたらヒューイも突然、命が尽きてしまうかもしれない」と不安を感じたリサさんは、まだ1歳のヒューイを連れて外の世界を見せてあげたいと思うようになった。
「私はヒューイのことをとても大切に思っています。ペネロペが亡くなった後、 私が提供できる最高の生涯を贈ろうと決めました。最高の医師や環境、そして最高の旅を約束したのです。」
こうしてリサさんは他の愛犬とともにジョージア州にあるリトル・グランド・キャニオンへ向かい、