虐待によって失明し、脳ダメージによる発作に苦しんでいた犬は、心優しい飼い主に引き取られて辛すぎる過去など感じさせないほど今を全力で楽しんでいる。「たくさんの幸せな時間と経験を」と話す新しい飼い主の配慮で障害物や人の少ない海に連れて行ってもらい、大はしゃぎする姿に「なんだか涙が出た」と多くの人が心を打たれている。『Metro』などが伝えた。
6月30日、アン・アシュモアさん(Anne Ashmore、57)とジョン・アシュモアさん(Jon Ashmore、57)夫妻は、愛犬の“アンガス(Angus)”とともに英北西部アウター・ヘブリディーズ諸島を訪れた。
アンガスは2年ほど前に、アンさんとジョンさんのもとにやって来たという。
アンさんは「悲しいことに、アンガスは以前の飼い主から虐待を受けており、脳にダメージを負って視力を失ってしまいました。脳の損傷による発作にも苦しんでいて、錠剤を一日に3回服用しています。アンガスは人が多い場所を怖がり、他の犬がいる場所でも怯えてしまいます。虐待を受けていたことを考えれば当然の反応だと思います」とアンガスの暗い過去について明かした。
目の見えないアンガスが浜辺を駆け回って楽しむためには、事故を防ぐため周囲に障害物だけではなく人や犬もいないことが重要となる。
「アンガスは海が大好きなので、なるべく他の人や犬に会わずに楽しめるような、静かな場所を探して連れて行っています」とアンさんは話しており、今回訪れた浜辺にはわずかな人しかいなかったので、アンガスは周囲に気を遣うことなく全力で海を楽しむことができたのだ。
「アンガスが完全にリラックスして楽しめる、完璧な場所でしたね」とアンさんは嬉しそうに話した。
浜辺で遊ぶアンガスの様子を撮影した動画には、