「72時間の壁」という言葉を聞いたことがあるだろうか。それは人命救助において生死を分けるタイムリミットと一般的に言われている。このほど家族とはぐれて行方不明になった1歳10か月の女児が、奇跡的に発見されたというニュースがロシアから届いた。野生のオオカミやクマが生息する森の中、たったひとりで3日間生き延びたという。『The Moscow Times』『Вести.Ru』などが伝えている。
ロシア連邦スモレンスク州(Smolensk)の自宅の庭で遊んでいたリューダ・クジナちゃん(Lyuda Kuzina、1歳10か月)は8月17日、母親や姉と共に近所の友人の家に向かう途中で迷子になり、行方が分からなくなった。
地元住民はリューダちゃんが森に迷い込んだと思っていたが、村人たちからの「失踪時に見知らぬ車を見た」という証言から事件と事故の両方の調査が開始された。
捜索には警察、軍、緊急省庁、捜索救助チーム「リザ・アラート(Liza Alert)」と「サルバー(Salvar)」、地元ボランティア、さらに自宅から半径3キロ以内でドローンやヘリコプターを使い、近くの湖やウグラ川ではダイバーなど総勢500人以上が参加したという。
そして捜索開始から3日が経った8月20日、リューダちゃんは自宅から2.5マイル(約4キロ)離れた森の中で無事に救助された。
捜索救助チーム「サルバー」の広報担当者は、