台湾・宜蘭県冬山郷で8日、住み込みで介護をしていた外国人ヘルパーの女(31歳)が介護中の80歳の女性を果物ナイフで脅し、ケガをさせる事件が起きた。ヘルパーの女は動機について、有給休暇をもらえず、パスポートを取り上げられて「国に帰りたいのに帰れないことが不満だった」と話している。被害者の女性は喉を14針縫うケガをしたが、命に別状はなかった。『自由時報』『聯合新聞網』などが伝えた。
事件があったのは、8月8日深夜3時頃。被害者の女性は夜中に目が覚めてトイレに行った後、飲み物を飲もうとしていたところ突然、ヘルパーの女に押し倒され、果物ナイフを喉に突き付けられた。その後、女は女性を車いすに乗せると別の部屋のドアの前まで連れて行き、カギを開けるように要求したという。しかし女性はカギのある場所が分からなかったため、女は息子を呼ぶように指示した。そして到着した息子が異変に気付き、緊急通報した。
息子の話では、このインドネシア人のヘルパーの女は警察官と対峙しても果物ナイフを手放さず、最後は警察官が押さえ込んで逮捕したという。調べに対し、女は「雇い主が有給休暇を与えず、外出も禁じられ、パスポートも取り上げられている」、「最近、インドネシアにいる夫が第2夫人を迎えようとしていることを知り、国に帰りたいが帰れないことが不満だった」「女性にケガをさせるつもりはなかった」と供述している。
ヘルパーの女は女性に対してパスポートを返すよう要求しており、