忍耐と激しい労働力を必要とし、日々施設入居者の世話を懸命に行っている介護職員の姿には尊敬の念を抱く人も多いことだろう。しかし一方で職員による入居者への虐待もあとを絶たず、問題は尽きることがない。このほどイギリスのある介護施設で、26歳の職員が入居者らに虐待行為をしていたとして裁判が行われた。『Metro』などが伝えている。
英スコットランドのエディンバラにあるBraid Hills Care Home(ブレイド・ヒルズ介護施設)で、入居者に対して8件の虐待・暴行を働いたとして施設職員のプルショッタム・アヴィ・シーダニー(Poorooshotum Avi Seedany、26歳)の公判がこのほどエディンバラの州裁判所で行われた。
今年3月5日~5月2日の8週間以上にわたり、シーダニーは高齢の男女入居者4人に対して虐待行為を働いていた。シーダニーとシフト勤務がよく重なっていた同僚のシュレル・ケアンズさん(25歳)は、10月30日の法廷でこのように発言した。
「彼の入居者への虐待行為には涙することもしばしばでした。101歳の女性入居者が、お皿にのっていたビスケットを床に落としてしまったんです。テーブルの上から床にビスケットが落ちた時、彼は『犬のような振舞いをするのなら、犬ように床から直接食え』と言ったのです。女性は深刻な認知症を抱えていたので、きっと自分が何をしているかはわからなかったと思いますが、それを見た私は彼に『なんてひどいの!』と一言、二言罵りの言葉を吐いて部屋を去りました。入居者をこんなふうに扱うなんてあんまりだし、もうこれ以上は見ていられないと思いました。」
ケアンズさんによると、