幼い子が一人でバスに乗るというのは、たとえ毎日利用していてもどれほど心細いものか。ましてや運転手に突然降ろされるとなると命の危険すらあり、子供の心に大きな傷が残るはずだ。南アフリカ・ダーバンから25キロほど離れたCanelandsという場所で、ミニバスタクシーの運賃を持っていなかった5歳児がバスから降ろされるという出来事が起こった。たった一人で全く知らない場所に降ろされる恐怖は計り知れず、多くの人がこの出来事に憤慨している。『IOL News』などが伝えた。
5月24日、民間警備会社「Reaction Unit South Africa(RUSA)」は幼い男児がたった一人で道端で泣いているという通報を受けた。現場に駆けつけたRUSAのスタッフがその子に話しかけるも、住所、両親の名前、学校名などの情報をまったく得られなかった。唯一の手掛かりはかばんに入っていたノートにある名前と学年だけで、5歳だったことが明らかになった。男児によると、学校から家に帰る時に利用するミニバスタクシーで、運賃を持っていないと告げたところ、いきなり車から降ろされたという。
手がかりがない警備会社は午後4時すぎ、ソーシャルメディアに情報提供を呼びかけた。すると瞬く間に情報が広まり、