海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】米航空会社、マスクを外しておやつを食べる2歳児の家族に降機を命じる(米)<動画あり>

CAは「警察に通報する」と告げてその場を離れた。家族が予期せぬ降機命令を言い渡されたことで機内は騒然となり、アリさん一家だけでなく乗客全員がCAの指示により一旦降機することとなった。

『Fox News』によると、アリさん夫婦はスピリット航空の職員と話し合い、マスクに関するコンプライアンスを尊守することで再び同便に他の乗客とともに搭乗したという。家族は2時間半の遅れではあったものの無事アトランティックシティに到着することができたそうだ。

のちにアリさん一家とCAとのやり取りを撮影した動画が他の乗客によってSNSに投稿されると瞬く間に拡散され、スピリット航空に対してこのような怒りの声があがった。

「本当に馬鹿げている。彼らのせいでこの奥さんが早産したかもしれないのよ。」
「大人だって食事中はマスクを外すことができるのよ。スピリット航空のポリシーにそう書いてあるわ。」
「スピリット航空もそうだけど格安の航空会社って本当最悪だよ。子供が一緒の時には絶対乗りたくない。」

中にはアリさん一家がユダヤ人だったことから「多分反ユダヤ主義のCAだったんだよ」と指摘する声もあった。騒ぎが大きくなったためか、その後スピリット航空は「2歳の子供がマスクをしていなかったために降機させたのではありません。この問題が起きる前に両親がマスクをしていなかったことが原因でした」と声明を発表した。

これにアリさんは「全くもって嘘」と反論しており、『Fox News』のインタビューに応じて当時のことをこのように語っている。

「もう言葉が出ません。信じられないくらい馬鹿げていますよ。私が誰かを怒らせたのであれば話は別ですが、そんなことは一切ありませんでした。もうすぐで離陸できるはずだったんです。全てが順調だったのに、突然やって来て飛行機を降りるように言って来たんです。」

またアリさんは「子供たちにとってもこれはトラウマになる経験だった」とも明かした。

ちなみにアリさん家族含め一旦降機した乗客は全員138便に再び搭乗することができたが、米メディア『Newsweek』によると、Twitter上にアリさん一家のマスクを真っ先に指摘した男性CAだけが再搭乗が許可されなかったとして、同便から降機する男性CAの写真や動画が投稿されていたという。

ところがスピリット航空はこれらを全て否定し、「離陸が2時間ほど遅れたため、シフトの関係により人員交替で(男性CAは)同便を離れただけ」と『Newsweek』に述べている。なおスピリット航空の公式ウェブサイトにフェイス・カバーリング・ポリシーの記載があり、次のように書かれていた。

「フェイスカバー(マスクなど)は空港内、搭乗ブリッジ、機内で必ずつける必要がありますが、2歳未満は免除の対象となります。またフェイスカバーは飲食や薬の服用時にのみ外すことができますが、それらが終わりましたら速やかにフェイスカバーを元のようにつけてください。」

またスピリット航空は、米メディア『Newsweek』への声明の中で「今回の件について調査を進めている最中です。ご家族には連絡を取り、航空券代金の返金と彼らのチャイルドシートとバッグを返却させていただきした」と述べている。

画像は『StopAntisemitism.org 2021年4月5日付Twitter「OUTRAGEOUS – another Jewish family is being thrown off a @SpiritAirlines flight because their young child is eating without a mask.」』『suzy 2021年4月5日付Twitter「Happy ending for the family kicked off Spirit Airlines!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

降機させられたものの、再び搭乗できたアリさん&アヴィタルさん一家(画像は『suzy 2021年4月5日付Twitter「Happy ending for the family kicked off Spirit Airlines!」』のスクリーンショット)

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