就職活動での自己PRは、自身の過去の成果や強みをうまく伝えなければならず苦戦する人は多い。このほどアメリカに住む自閉症の男性が作成した手書きの自己PRが多くの人の心に刺さって拡散され、1000社を超える企業からオファーが届いた。この男性はすでにZoomでいくつかの面接を終え、自分に合った企業を見極めている最中という。『New York Post』などが伝えている。
米バージニア州リーズバーグ在住で自閉症を抱えるライアン・ローリーさん(Ryan Lowry)は最近、20歳の誕生日を祝ったばかりだ。そんなライアンさんは一緒に住む両親のロブさん(Rob)とトレイシーさん(Tracy)から自立することを目標に、就職活動をすることにした。
ライアンさんは手始めに、世界最大級のビジネス特化型のSNSサービス「LinkedIn(リンクトイン)」に、父親のロブさんの力を借りて登録した。
アメリカでは日本の履歴書にあたる“レジュメ”の他に、志望動機や自己PRを記す“カバーレター”を用意する必要がある。最近ではパソコンで作成するのが一般的だが、ライアンさんは手書きでカバーレターを作り上げた。
まずは書いてみて、どんな反応が来るのか見てみよう―という気持ちで記したカバーレターの冒頭では、
「未来の雇用主様へ」
「私は自閉症を抱えています」
「ユニークなユーモアセンスがあり、数学の才能を持っています」
「テクノロジーにとても強く、学ぶことのスピードは誰にも負けません」
と自身の魅力を伝えた。そして後半では、