アンジェリーナ・ジョリーが出品した絵画が、828万5千ポンド(約12億3千万円)という記録的な価格で落札された。絵画は英国のウィンストン・チャーチル元首相が第2次世界大戦中に描いた唯一の作品で、アンジーの元夫ブラッド・ピットから贈られたものだった。当初の推定落札価格250万ポンド(約3億7200万円)を大幅に上回り、チャーチル氏の作品では最高落札額を記録した。落札者については明らかになっていない。
現地時間3月1日、オークションハウス「クリスティーズ」ロンドン本社で「モダン・ブリティッシュ・アート・イブニング・セール」が開催され、ウィンストン・チャーチル氏が描いた油絵「Tower of the Koutoubia Mosque」が約12億3千万円で落札された。
絵画はアンジェリーナ・ジョリーによる「ジョリー・ファミリー・コレクション」が出品したもので、油絵が趣味だったチャーチル氏が第2次世界大戦中に描いた唯一の作品だ。チャーチル氏は1943年にフランクリン・D・ルーズベルト米大統領と「カサブランカ会談」を開催、その後ルーズベルト氏をマラケシュに招き、現地の美しい風景を共有した。チャーチル氏は2人の思い出深い景色を油絵で描き、ルーズベルト氏に贈ったのである。
絵画はルーズベルト氏の他界後に息子エリオットさんが引き取ったが、売却されて数名の人物が所有した。後にアンティーク・ディーラーの「M.S. Rau」の手に渡り、2011年にブラッド・ピットが匿名で購入、