その後は売却され数々の所有者の手を渡っている。2011年に絵画を295万ドル(約3億1100万円)で売却したことを伝えたアンティーク・ディーラーの「M.S. Rau」は、作品の過去の所有者について詳しく述べている。
ルーズベルト氏の息子エリオットさんは、1950年にネブラスカに住むアートコレクターに売却。その後、チャーチル氏をテーマにした映画『The Finest Hours』(1964年)に関わった映画プロデューサーのノーマン・G・ヒックマン氏に売却され、彼の死後引き継いだ親族が15年保管していた。そして「M.S. Rau」の手に渡り、2011年に匿名の人物が購入したという。
『Page Six』の情報筋は、絵画を購入した匿名の人物が当時熱心なアートコレクターだったブラッド・ピットだと明かしている。ブラッドは第2次世界大戦をテーマにした映画『イングロリアス・バスターズ』(2009年)に出演したことから、チャーチル氏の作品に興味を持ったという。
絵画はブラッドからアンジーへ贈られ、今回「ジョリー・ファミリー・コレクション」のひとつとして競売にかけられることになった。アンジーとブラッドは過去にプライベートで渡英した際、ロンドンにあるチャーチル博物館(Churchill War Rooms)を一緒に訪れたことが報道されている。
画像3枚目は『Christie’s Auctions & Private Sales 2021年2月2日付「PRESS RELEASE: Sir Winston Churchill’s Only Wartime Painting to be Offered in the Modern British Art Evening Sale, 1 March」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)