消防隊が到着する前に鎮火した。一方で出火当時、ギフトショップのオーナー、キンバリー・ハリスさん(Kimberly Harris)は自宅にいたそうで、オープン前だったこともあり店には誰もいなかったという。
キンバリーさんは、メディアのインタビューで店の消火にあたったジョシュさんらに対して感謝の意を次のように述べた。
「消防隊が来るまでの間にジョシュさんたちの消火活動がなかったら、本当に大変なことになっていました。彼らがすかさず行動を起こしてくれたことに本当に感謝しています。」
のちに消防署の調べにより、出火原因はスノードームによるものだと判明した。ギフトショップの窓から差し込んだ太陽の光が店内に展示していたスノードームに当たり、レンズの役割をして太陽光を集光し、高温を作り出したことで発火したそうだ。
日本では同様の事故を「収れん火災」と呼んでいるが、今回のギフトショップの火災のようなケースは決して珍しいことではないようだ。日本の消費者庁が今年11月に発表したところによると、2010年4月から2020年9月までに収れん火災に関連する事故情報が20件ほど寄せられたという。
収れん火災は冬場に多く、この時期は太陽の高度が低くなることから部屋の奥まで日差しが差し込み、室内に置いてある凹凸状の鏡やガラス玉、水の入ったペットボトルに太陽光が当たって収れん火災に繋がるケースが少なくないとのことだ。
今回、火災に見舞われたギフトショップは稼ぎ時であるクリスマスの2日前から営業できなくなり、また商品が売り物にならなくなったことでかなりの損害を受けたという。
画像は『KCTV5 News Kansas City 2020年12月25日付「Sun reflecting in snow globe sparks fire in store front window」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)