多くの学生がオンライン授業を強いられている中で、ロシアの奥地に住む1人の学生がネット環境の悪さを訴えた動画をSNSに投稿した。授業のために森の中を300メートル進み、8メートルの高さまで木に登るという。学生の苦労を明かした動画は多くの注目を集め、教育省の耳にも入り対策が講じられた。『Fox News』などが伝えている。
ロシアの首都モスクワから2千キロ以上離れたシベリアの奥地オムスク市に住むアレクセイ・デュドラドヴさん(Alexei Dudoladov、21)は大学生だ。コロナ禍で対面講義が中止されているため、農業を営む実家からオンラインで授業を受けているという。
しかしアレクセイさんの実家は地方のさらに奥地の村にあり、自宅のインターネット回線は2Gしか届かず、授業の映像はいつも途切れたり止まってしまうこともあるそうだ。解決策として思い付いたのは、高い木に登るという案だった。
アレクセイさんは「家だとインターネット環境が悪すぎるけど、高い木の上だとかなり改善されます。そのためには森の中を300メートル進み、8メートルの高さの木を登らないといけません。でもそうすれば教授と会話もできるし、授業を欠席することもありませんよ」と話す。
自身の苦労を知ってもらうためにアレクセイさんはTikTokやInstagramに動画を投稿し、