顔を腫瘍で覆われたインドの40歳になる男性が『Born Different』のインタビューに応じ、これまでの人生について語った。男性は「神経線維腫症」という難病によりいじめや差別を受けてきたが、結婚がきっかけで人生に希望を見出したという。
印ジャンムー・カシミール州に住むラティーフ・カータナさん(Latif Khatana、40)は、全身の皮膚にたくさんの小さな腫瘍(神経線維腫)ができる遺伝性疾患「神経線維腫症」を患っている。ラティーフさんの場合、加齢とともに腫瘍の数が増して顔全体が大きな腫瘍で覆われ、片方の目は失明してしまった。
もう片方の視力も低下しているというラティーフさんは「生まれた時からこの病気とつきあっているから、ずっと偏見と闘ってきたよ。外出すると冷たい視線を感じるんだ。だから病気を知らない人には『私のことを恐れないで! 私だって人間なんだ』と伝えたいね」とつらい胸のうちを明かし、過去に起きた恐ろしい経験についてこう語った。
「あれは外出して帰宅する途中のことだった。橋に兵士が何人か立っていたんだ。彼らは私を見て野獣か何かと思ったんだろうね。銃を構えて私を撃とうとしたから、私は『人間だから撃たないで!』と大声で叫んだんだ。」
そんなラティーフさんが自分の人生に希望を見出すきっかけとなったのは、サリマさん(Salima)との結婚だったという。ラティーフさんは2008年に結婚し、2012年に長女ウルファトちゃん(Ulfat)が誕生し、今年は次女リファトちゃん(Riffat)に恵まれた。
実はサリマさんは右足の先がない状態で生まれ、