インドの自然保護区にて、アマチュア写真家が生息数が極わずかとされる黒い毛に覆われた虎「ブラックタイガー」と奇跡的に遭遇し、その貴重な姿を撮影することに成功した。撮影者は「一生に一度あるか無いかの幸運」に大喜びしているという。『Metro』『The Sun』などが伝えている。
インドの西ベンガル州コルカタでテクノロジーを学ぶ学生のソーメン・バジパイさん(Soumen Bajpayee、27)は、偶然にも超貴重な虎「ブラックタイガー」の姿を撮影することに成功した。
ブラックタイガーは全身が黒い毛に覆われる純粋なメラニズムではなく、縞模様の黒い部分が太くなる「疑似メラニズム」の性質を持つ虎を指す。この性質を持つ虎は近親交配でしか生まれないため、通常の個体よりも体が小さく、健康に問題が出る可能性も高いと言われている。
2018年に報告された生息数の調査では、インドのオリッサ州に生息するブラックタイガーは2006年に45頭いたが、2015年には28頭にまで激減していることが分かった。全体の生息数のうち70%がオリッサ州に集中しているが、同州には7~8頭しか生息していないという。
ソーメンさんは写真撮影を始めたばかりで、この日も鳥や猿など動物の写真を撮ろうとナンダンカナンを訪れていた。ナンダンカナンはオリッサ州東部に位置する世界初のブラックタイガーが棲む自然保護区だ。しかし保護区内には1~2頭しか生息しておらず、