イギリスの28歳の女性が今月1日、4280グラムの元気な男の子を出産した。女性は分娩の1時間前まで妊娠していたことにすら気付いておらず、相当な驚きとショック状態のまま分娩室に運ばれたという。『Liverpool Echo』などが伝えている。
英グレーター・マンチェスター州ウィガン在住のターシャ・デイヴィスさん(Tasha Davies、28)は今月1日の朝6時頃、パートナーのマーティン・ハーンさん(Martin Hern、29)と一緒に地元病院の緊急治療室を訪れた。ターシャさんは前夜から体調が優れず、腹部が大きく膨れて尿が出なくなっていた。そして朝3時頃に過呼吸に陥ると、耐え難い腹痛に襲われたのだった。
ターシャさんと交際して3年になるマーティンさんは、当時のことをこう振り返った。
「病院に到着するとターシャは車椅子に乗せられて看護師に連れて行かれました。その間、私は廊下でじっと待っていたのですが15分ほどすると看護師に名前を呼ばれ、『ターシャさんに赤ちゃんが産まれるので、これから分娩室に連れて行きますよ』と言われたのです。頭が真っ白になりました。」
一方のターシャさんは「急にお腹が大きく膨らんで、尿が出なくなったのは分娩の24時間前くらいだったと思います。今思えば、早朝の腹痛が陣痛だったのでしょうが、当時は妊娠しているなどこれっぽっちも思っていなくて『絶対に身体のどこかに異常があるに違いない』と急いで病院に向かったのです」と明かすと、こう続けた。
「病院に到着してすぐ、看護師に『妊娠していますか?』と聞かれましたが、『ノー』と答えました。でも看護師には『とにかく検査をするから』と言われました。私はそう言われて初めて『まさか、妊娠? そう言えば…』と考え始めたのです。3日前には家を買ったばかりで、まさに寝耳に水でした。」
「ここ最近体重が増えたのは自覚していましたが、ロックダウンで自宅で長時間働くようになり、運動もせずにスナックを頻繁に食べていたせいだと思っていました。つわりも全くなく、生理もありました。検査の結果『あなた妊娠しているわよ』と言われた時は、驚きとショックとが入り混じった複雑な気持ちになったのを覚えています。妊娠を知ったのは赤ちゃん誕生の約1時間前でした。」
こうしてターシャさんは混乱状態のまま分娩室に運ばれ、