先進国の中でも自殺者が多いと言われる日本では、中高生の自殺の原因のひとつに学業不振が挙げられている。しかしこの問題は日本だけではないようだ。イギリスで17歳の少年が学校の成績に対するプレッシャーに勝てず、自ら命を絶ってしまったことを『Mirror』『BBC News』などが伝えている。
英ケント州タンブリッジウェルズの公園で今年5月7日、17歳のマシュー・マッケルさん(Matthew Mackell)が遺体で発見された。マシューさんは警察によって自殺と断定され、発見現場で自ら命を絶ったものと見られている。
マシューさんの死後、家族は彼の書いたものとみられるノートを見つけた。もともと成績優秀なマシューさんだったが、ノートには彼が将来に不安を感じていたことやロックダウンによって勉強に遅れが生じることを恐れているような内容が書かれていたという。
マシューさんの兄クリスさん(Chris、18)は、ノートに書かれていた内容について次のように語っている。
「マシューは自分が幸せではないことを感情的に綴っていました。それは本当に気持ちが暗くなるような内容で、読んでいて気持ちのいいものではありませんでした。」
「しかし私は、マシューが心に問題を抱えていることを全く知らなかったのです。マシューは十分良くやっているように見えましたし、自分の学業について心配しているとは誰も思ってもいなかったのです。」
「マシューは学校での評判も良く優秀な生徒でした。マシューの友人と話したことがあるのですが、彼らは『100パーセント完璧な今年一番の優秀な生徒だ』と言っていました。」
亡くなったマシューさんは将来、会計士になることを夢見ていたこともあり、