サッカーウェールズ代表でスペインの強豪レアル・マドリードに所属するFWガレス・ベイルに憧れ、9年間一度も髪を切ったことがなかった少年が今月18日、長く伸ばした髪をバッサリと切った。「病気で髪を失ってしまった子供たちをハッピーにしたい」と少年自ら決断したという。心温まるニュースを『Mirror』『Bridgwater Mercury News』などが伝えた。
英エセックス州リトル・クラクトン在住のレイリー・スタンコム君(Reilly Stancombe、9)が今月18日、同州ホーランド・オン・シーにある理容店「Masters and Misters」でトレードマークでもあった長髪をバッサリと切った。がん治療などで髪を失った子供たちのために、本物の髪の毛で作られたウィッグを無料で提供する慈善団体「リトル・プリンセス・トラスト」に寄付するためである。
レイリー君の母デイジー・カニーさん(Daisy Canny、30)によると、レイリー君は生まれつき腸に疾患があり、小児科医療では有名なロンドンの「グレート・オーモンド・ストリート病院」に通院しているそうだ。そしてそこで出会った子供たちを見て、自分の髪を寄付することを思いついたのだという。
レイリー君は髪を寄付することについて、次のように語っている。
「病院で病気で苦しんでいる人をたくさん見て、とてもつらかったんだ。病気で髪がない子供たちをいじめる人がいるのも知ってるよ。それで『僕の長い髪を寄付して、髪がない子たちをハッピーにしたい』って思ったんだ。僕の髪で作ったウィッグを付けて『自分は他の子と変わらない』と思ってくれると嬉しいな。」
散髪当日の朝、レイリー君は「本当のことを言うと、ちょっと怖いんだ」と漏らしていたが、