アメリカで今年上半期の大きなニュースとして、ジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられて亡くなったことによる大規模な「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」を訴える抗議デモが各地に広がったことが挙げられる。そのフロイドさんを模した人形をロシアの業者が販売し、物議を醸しているようだ。『Daily Star』などが伝えた。
今年の5月25日に米ミネソタ州で警察官によってジョージ・フロイドさんが亡くなるという痛ましい事件から、早1か月半が経とうとしている。そんな中、ロシアの起業家がフロイドさんを模したクッション人形をオンライン上で販売した。
名前がセルゲイさん(Sergey)とだけ明かされている起業家は、フロイドさんを模したクッション人形やアメリカの国旗を背景に写るフロイドさんの顔写真をプリントした枕などを販売しており、販売用の公式ウェブサイトには「ストレス解消用のおもちゃと枕をお揃いで」と記載がある。
このクッション人形の販売に対して多くの人が怒りを露わにし、セルゲイさんが販売宣伝用に開設していたInstagramのアカウントには非難の声が集まった。そのためセルゲイさんのInstagramは閉鎖に追い込まれてしまったようで、彼は次のように語っている。
「人形を宣伝するためのInstagramには否定的なコメントやダイレクトメッセージが殺到し、閉鎖するしかありませんでした。人々は『フロイドさんの死を利用して儲けている』と私を非難するんです。中には脅迫めいたものもありました。」
多くの人にフロイドさんの死によって利益を挙げていると非難されたセルゲイさんだが、