現在、実父に宛てた私的な手紙を無断で公開したとして、英紙『Mail on Sunday』と「Associated Newspapers」を相手取り訴訟中のメーガン妃。メディアの過剰報道に苦悩する日々が続いた妊娠中は、そんな自分を英王室は「守ってくれなかった」と感じていたようだ。このほど裁判所に提出された書類にそう記載されていたことが明らかになった。
昨年秋、英弁護士事務所「Schillings」を通じ、実父に宛てた私的な手紙を無断で公開したとして、英紙『Mail on Sunday』とその親会社「Associated Newspapers」を相手取り、個人情報の不正使用、著作権侵害、データ保護法違反の疑いで訴訟を起こしたメーガン妃。問題になっているのは、メーガン妃の実父トーマス・マークルさんのインタビューと妃が挙式前にトーマスさんへ送った直筆の手紙の引用が記載された、昨年2月10日付の『Mail on Sunday』の記事だ。ヘンリー王子も声明文を通じて、これが妃の承諾を得ずに無断で使用されたものであり、記事の引用にあたり同メディアが故意に単語やパラグラフを省略、内容を改ざんしていたと主張している。
しかし『Mail on Sunday』側はこの主張を真っ向から否定するとともに、トーマスさんが『Mail on Sunday』に妃からの手紙を公開する決意をしたのは、妃の友人5名が『People』のインタビューに応じ、妃がトーマスさん宛てに記した手紙の存在を先に明かしたから―と主張している。『People』の記事とは、昨年2月に妃の親しい友人女性5名が匿名で応じたインタビューのことで、それがトーマスさん本人にとって不利な内容だったことから実際の手紙を公開し自身の汚名を晴らすよう駆り立てたのだという。つまり友人を通じて先に手紙の存在を明らかにしたのはメーガン妃本人であり、そう取り計らったことが結果的に「自分で自分のプライバシーを侵害することに繋がった」というのが『Mail on Sunday』側の言い分のようだ。
メーガン妃側はそれに対し『People』のことは事前に知らされておらず、