弱った動物を目にして、とっさに救出すべく行動に出てしまう心優しい人もいる。このほどブラジルで、獣医の見習いである少年が路上で倒れている野良犬に心肺蘇生を施し、見事に命を救った。『Metro』『LADbible』などが伝えた。
ブラジルのアラゴアス州ピラーニャスで今月19日、心温まる救出劇があった。この地域に住むルーカス・マーティンさん(Lucas Martin、19)は、自宅近くの路上で犬が倒れていることに気づいた。心臓発作を起こし、すでに息をしていない状態だったという。
ルーカスさんはすぐに犬のもとへと駆け寄り、気道を塞がないように犬の口から嘔吐物を手で取り除いて、さらに水で口をゆすいだ。そして犬を横に寝かせた状態で心肺蘇生を行った。途中で血液の循環を促すため、犬の脚をさすりながら心臓マッサージを続けたそうだ。
すると5分後に犬は呼吸し始め勢いよく立ち上がり、周りで見守っていた人達からは安堵の声があがった。見習い中の獣医だったルーカスさんは、今回の犬の救出劇について次のように語っている。
「あの時、僕はちょうどオンライン授業の休み時間だったんです。家の外が騒がしいのに気づいて外を見てみると、倒れた犬の周りに人だかりができていました。なぜ犬が死にそうになっているのか、誰も分からないようでした。」