未成年者のゲーム依存が社会問題になっている中国では昨年、政府が18歳未満の子供のゲーム時間を制限するなどの新規制を発表し、ゲームの制作会社に対してもコンテンツやルールの修正を求めていた。しかし今年3月、ロックダウンで暇を持て余すようになった兄妹がゲームに夢中になり、「ゲームのキャラクターのように死んでも生き返ることが可能だろうか」と自宅の屋根から飛び降りて重傷を負っていたことが明らかになった。『The Sun』などが伝えている。
中国・河北省南部にある邯鄲市に住む兄(11歳)と妹(9歳)が3月22日、約15メートル(50フィート)の高さの自宅屋根から飛び降りて重傷を負った。
『Oddity Central』によると、兄妹は両親に携帯電話を買い与えられ、バトルロイヤルゲーム“ゲーム・オブ・ピース(Game of Peace)”と、自分で夢世界を創造するサンドボックスゲーム“ミニワールド(Mini World)”を毎日8時間ほどプレイするようになり、現実の世界との区別がつかなくなるほどどっぷりとゲームにはまってしまったようだ。
数回の手術と数週間の入院を経て地元メディアのインタビューに応じた男児は、屋根の上から飛び降りた経緯などについて次のように明かした。
「妹が『ゲームのように一度死んでも生き返ることができるかどうか、建物から飛び降りて試してみよう』って言ったんだ。妹は先に飛び降りようとしたんだけど、直前になって怖気づいたんだよ。だから『目をつぶってごらん』と言って妹の手を取って、僕が先にジャンプしたんだ。それから先は何も覚えていないよ。」
「僕たちは“ゲーム・オブ・ピース”や“ミニワールド”のように、空を飛んだり不死身になれるか試してみたかっただけなんだ。“ミニワールド”のクリエイティブモードに入ると、倒されても絶対死なないんだよ。」
事故当日のことをそう語った男児だが、