インド・マハーラーシュトラ州西海岸に位置する大都市ムンバイの入り江には、毎年10月から3月にかけて多数のフラミンゴがやってくる。もともと“フラミンゴの聖域”として知られるこの地域だが、今年は飛来数が急増しているのだという。
インド全土で先月25日から始まったロックダウン(都市封鎖)により、13億6千万人超が暮らすインドの都市では様々な変化が起きている。今月初旬には北部パンジャブ州ジャランダールなどの都市から約30年ぶりにヒマラヤ山脈を仰ぎ見ることが可能になり注目を集めたばかりだが、ムンバイの入り江では例年を上回る数のフラミンゴが確認されているようだ。
『CN Traveller』によると、フラミンゴは10月から3月頃にムンバイに飛来し6月には再び旅に出る。ムンバイにやってくる大多数がインド北西部グジャラート州に広がるカッチ大湿地(Rann of Kutch)やラジャスタン州のサンバール・レイク(Sambhar Lake)から移動してくるが、パキスタン、アフガニスタン、イラン、イスラエルなどからやってくる群れもあるという。
フラミンゴの大群が見られるのは、ムンバイ中心部からムンバイ湾を挟んで東側に位置する“ナビ・ムンバイ・クリーク”だが、今年は飛来数が例年よりも多く、ムンバイ北のパンジュ島(Panju Island)、ターネクリーク(Thane Creek)、バサイ(Vasai)など他の入り江でも群れが確認されている。
「ボンベイ自然史協会」によると、