米ニューヨーク州ニューヨーク市で15日、26歳の男が父親を殺害し逮捕された。男は午前4時半頃に殺害現場となった家を出ると近くのベーグル店に出向き、居合わせた警察官に自らの犯行を明かしていた。凶悪な事件を数多く扱うNY市警察をも震撼させた異常な事件を、『amNY』『New York Post』などが伝えた。
事件はニューヨーク市ブルックリン区の静かな住宅街で起きた。逮捕されたのは無職のハレド・アーマッド(Khaled Ahmad、26歳)で、15日午前4時半頃に同区ダイカー・ハイツにあるベーグル店で朝食をとっていた2人の警察官に近づくと、こう打ち明けた。
「父親を殺して、遺体の一部を食べた。」
警察官は血だらけのハレドをその場で拘束し、すぐに自宅の捜査を開始。すでに意識や反応がなくなった状態の父親イマドさん(Imad、57)を発見した。イマドさんは身体に数か所の刺し傷があったうえ、両腕と頭の一部が切断されており、駆けつけた救急隊員によってその場で死亡が確認された。
ハレドは父親と一緒に自主隔離中で、犯行に使われた大型のキッチンナイフは自宅内で押収されている。殺人罪と武器の不法所持で逮捕されたハレドは保釈金なしで拘留されているが情緒不安定で、2月には家庭内のいざこざで少なくとも4度、自宅に警察官が駆けつけていた。またハレドは拘留後に「遺体の一部は食べていない」と供述を覆しており、