イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-c-emma

【イタすぎるセレブ達】ナタリー・ポートマン“男性優位”の風潮に物申す 女性監督の名前入りケープで登場

“男性優位”そして多様性に欠けるアカデミー賞が批判されていたところだった。

ナタリーのケープには『ハスラーズ』のローリーン・スカファリア(Scafaria)監督をはじめ、『フェアウェル』のルル・ワン(Wang)、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ(Gerwig)、『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド』のマリエル・ヘラー(Heller)、『クイーン&スリム』のメリーナ・マツーカス(Matsoukas)、『ハニー・ボーイ』のアルマ・ハーレル(Har’el)、『ポートレイト・オブ・ア・レディー・オン・ファイヤー』のセリーヌ・シアマ(Sciamma)、『アトランティックス』のマティ・ディオプ(Diop)、計8名の女性監督の名字が刺繍されている。これらは優秀な作品を作りながらも監督賞のノミネートから落選した女性達で、ナタリーはそんな彼女達にケープへの刺繍を通じてひっそりと敬意を表したのだ。

ナタリーのこのたびのメッセージに対するTwitterの反応は、

「さりげないアピールの仕方が好感度大」
「自身も監督であるナタリーからのメッセージには、同業者の彼女達もきっと励まされたはず」

などポジティブなものが見受けられた一方で、

「またお得意のフェミニズムか」
「ノミネートされたければ、単に優れた作品を作ればいいだけの話では?」

といった辛辣なツイートも多数あがっている。

今年は韓国の『パラサイト 半地下の家族』が外国語映画として初のアカデミー賞作品賞に輝いたほか、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞と4冠を達成した。しかし全体的に見れば、まだまだハリウッドは“白人至上”かつ“男性優位”であることは否定できない。アカデミー賞授賞式が始まった1929年以来、過去90年超の歴史でこれまで監督賞にノミネートされた女性はたった5人だ。しかもそのなかで受賞に至ったのは、2009年の第82回授賞式にて6冠を達成した『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督ただ1人なのである。

このたび惜しくもノミネートから落選してしまった女性監督達の名字が入ったナタリーのケープは「たかが刺繍、されど刺繍」であり、ハリウッドの“男性優位”の風潮に一石を投じたことは間違いないだろう。

画像は『Natalie Portman 2020年2月10日付Instagram「Honoring these remarkable women last night who were not recognized for their incredible work:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)

ロングケープの左ラペルには8名の女性監督の名字が(画像は『Natalie Portman 2020年2月10日付Instagram「Honoring these remarkable women last night who were not recognized for their incredible work:」』のスクリーンショット)

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