困っている人に手を差し伸べた銀行員の女性が、その親切な行為が裏目に出て上司から解雇を言い渡されてしまった。女性は自分の行いに後悔はないようだが、今回のような判断をした銀行に愛想が尽きたという。『OregonLive.com』『The Sun』などが伝えている。
米オレゴン州ポートランド在住のエミリー・ジェイムズさん(Emily James)は、USバンク(U.S. Bank)のポートランドにあるコールセンターでシニアバンカーの仕事をしていた。しかしエミリーさんの顧客に対する親切心が同銀行の方針にそぐわなかったようで、昨年の大晦日に解雇を言い渡されてしまったのだ。
きっかけは先月23日に彼女が受けた1本の電話で、同銀行の顧客であるマーク・エウジェニオさん(Marc Eugenio)から、約1000ドル(約11万円)の給料の小切手が現金化できないという相談だった。
エミリーさんはマークさんが新しい仕事に就いたばかりで身元確認がきちんと取れていなかったため、銀行側が小切手の現金化を保留にしていたことを知った。彼女は保留を解除してもらうため、マークさんに「翌朝、USバンクのクラカマス支店の支店長に資金確認を行ってもらうように」と告げた。
マークさんの銀行口座は底をついており、クリスマスにお金が必要だったことからすぐにでも確認してもらいたかったが、運悪く支店長は休暇を取っていた。為す術がないまま時間が過ぎ、銀行はクリスマス休暇に入るため早めに閉店してしまった。
途方にくれたマークさんは、藁にもすがる思いで再度コールセンターに電話をかけ、