28年にわたり小学校の給仕係として勤務してきた女性。しかし女子児童2人の苦情により学校側から解雇され、途方に暮れている。女性は学校側の証拠を「事実無根」と強く否定しており、現在は学校側でも徹底的な調査が行われているという。英メディア『Hull Daily Mail』『Metro』など複数メディアが伝えた。
英イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのハル東部に暮らすジャネット・パーカーさん(56歳)は、3月15日にクレイヴン小学校での給仕係の仕事を解雇された。
ジャネットさんは1990年1月から28年間、この小学校で給仕係として勤務してきた。長年にわたり勤務継続できたのは、これまで何一つ問題を起こさなかったからといって良いだろう。ところが今年の1月23日、ジャネットさんに対してある苦情が寄せられた。それはジャネットさんが2人の女子児童に「顔をぶん殴るよ」という言葉を発したというもので、3月15日の朝に学校の会議に呼び出されたジャネットさんはその場で解雇を言い渡され、学校スタッフらにより校門前までエスコートされて追い出されてしまった。突然の解雇にジャネットさんは「事実無根だ」と否定し、涙ぐみながら『Hull Daily Mail』に訴えた。
「学校からは、私が子供たちにそのような言葉を発したと非難され解雇されました。私には5人の孫がいますが、孫たちにさえそんな言い方をしたことはこれまで一度もありません。苦情を寄せた親のことも私は知っていますが、なぜ彼らがこのようなことをするのかわからないし、ひどい悲しみに打ちひしがれています。私は28年間ずっとあの学校で働いてきました。こんな形で解雇されるなんて、まるで『長くいたからもう用済みだ』と言わんばかりの対応だと思いました。これからどうしていいかわかりません。」
クレイヴン小学校を運営している「Delta Academies Trust(デルタ・アカデミー信託)」のスポークスマンはジャネットさんを解雇したことを認め、現在はこの件について徹底的な調査を行っていると述べた。
「我々には、監視カメラの映像を含めて証拠があります。学校施設においては、子供たちの安全対策が一番に優先されるべきことであるというのは全ての親も承知していることです。」
ジャネットさん自身、学校側から苦情の証拠だという監視カメラの映像を見せられたようだが、